家族療法とは・・・?

家族療法では、家族を一つのシステムとして捉え、家族内で固定化している悪循環のパターンを理解しようとしていきます。

 

例えば子供が不登校だった場合、その子供は、たまたまこの家族システムの中で問題を抱えた人、症状を出した人という意味のIP(患者とみなされた人 Identified Patient)であり、この子供だけの問題として捉えるのではなく、この子供も含めた家族全体がよりよく機能していくことができるように、アプローチしていきます。

 

また、家族療法では、ある原因があって、その結果こういう現象が起きるという(直線的因果論)見方ではなく、ある現象は何かの原因にもなるし、また、結果にもなるという、円のような因果関係を作っている(円環的因果論)視点で観ていこうとします。

例えば、攻撃的な夫に対して無力な妻がいたとします。夫に対して我慢している妻のストレスがたまることで妻のイライラが募り、妻は子供に攻撃的に接します。子供はそのことに反抗的になり、そしてそれがまた、夫をイライラさせてしまう。結果、夫はますます妻に攻撃的になっていき、妻はまた子供に攻撃的になってしまう…という家族がいたとします。このような家族の、家族内でのエネルギー循環を観ていくと、家族のどの行動が原因であり結果であるのか、実は特定するのが難しいということがわかります。

 

上記のような視点を大切にしながら、家族療法では、犯人さがしではない考え方でアプローチしていくのです。